日常の中のひとコマに真田丸を見た [日常]
今日も一日お疲れ様です。
ささ、まずはあたたかいコーヒーでもどうぞ。
少し落ち着いたところで、取り留めもない話にお付き合いください。
思うに、良い作品っておいしいコーヒーを飲んだ後の余韻に似ているとような気がするんです。
(フローラルって言うらしいんですが、コーヒーは飲む専門なんで、正確さには自身がないです。ゴメンナサイ。)
NHKの大河ドラマでいうと、「真田丸(脚本:三谷幸喜)」が私にとってのそれです。
特に好きなエピソードが、第45回「完封」の中にあります。
真田丸の物見櫓に立つ真田幸村(堺雅人)と高梨内記(中原丈雄)が、徳川勢を見下ろしながら交わした会話より抜粋。
幸村「壮観だ」
内記「相手に不足はございません。あちらにも赤備えがおりますぞ」
幸村「あれは井伊直孝だ、かの井伊直政の次男坊だ」
内記「井伊でございますか」
幸村「向こうにも、ここに至るまでの物語があるんだろうな」
内記「一度、聞いてみたいものですな」
幸村から今年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』へのエールではないかと、三谷氏の脚本の上手さが話題になった場面です。
でも、僕は幸村自身が、実際に頭に過ぎっただろうなと思うのです。
武田の赤備えは、武田信玄から飯富虎昌に与えられ、山県昌景に引き継げられたものです。
その意味では、武田にとっての外様衆の真田も、ましてや徳川家臣の井伊も正当な赤備えではありません。武田の赤備えの前では、真田も井伊も大差ありません。
しかし、後世の私たちは、彼らこそ、”赤備え”だと知っています。
赤備えと評されるだけの苦労、努力を経て赤備えに成ったんでしょう。まるで、将棋の歩のように。
その場面が朝の通勤時間中のひとコマに重なりました。
地下鉄の決して広くない待合室のベンチでの光景です。
教科書とノートを広げて勉強している男子高生、何やら介護関係の資格の参考書(付箋がイッパイ)を読んでいるOLさん、部活前に魔法瓶に入ったカップラーメン(!?)らしきものを大事そうに食べている女子校正、仕事場に行く途中に鞄を抱え込むように寝ているお疲れのサラリーマン(携帯のアラームの音は周りがびっくりしない程度に控えめにお願いします)
すべて、何かに成るための赤備えのタマゴのような気がして、たまらなく彼ら彼女らが、いとおしくなりました。
朝に元気をわけていただきありがとうございます。おかげで、心なしか気持ちが軽くなり、地下鉄に乗り込めました。
さて、11月30日は「信長の野望 太志」の発売日です。皆さんも「赤備え」達を活躍させてはいかがでしょう。ともかく戦国好きはこの目に、その雄姿を焼き付けなければなりません!!!
ささ、まずはあたたかいコーヒーでもどうぞ。
少し落ち着いたところで、取り留めもない話にお付き合いください。
思うに、良い作品っておいしいコーヒーを飲んだ後の余韻に似ているとような気がするんです。
(フローラルって言うらしいんですが、コーヒーは飲む専門なんで、正確さには自身がないです。ゴメンナサイ。)
NHKの大河ドラマでいうと、「真田丸(脚本:三谷幸喜)」が私にとってのそれです。
特に好きなエピソードが、第45回「完封」の中にあります。
真田丸の物見櫓に立つ真田幸村(堺雅人)と高梨内記(中原丈雄)が、徳川勢を見下ろしながら交わした会話より抜粋。
幸村「壮観だ」
内記「相手に不足はございません。あちらにも赤備えがおりますぞ」
幸村「あれは井伊直孝だ、かの井伊直政の次男坊だ」
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幸村から今年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』へのエールではないかと、三谷氏の脚本の上手さが話題になった場面です。
でも、僕は幸村自身が、実際に頭に過ぎっただろうなと思うのです。
武田の赤備えは、武田信玄から飯富虎昌に与えられ、山県昌景に引き継げられたものです。
その意味では、武田にとっての外様衆の真田も、ましてや徳川家臣の井伊も正当な赤備えではありません。武田の赤備えの前では、真田も井伊も大差ありません。
しかし、後世の私たちは、彼らこそ、”赤備え”だと知っています。
赤備えと評されるだけの苦労、努力を経て赤備えに成ったんでしょう。まるで、将棋の歩のように。
その場面が朝の通勤時間中のひとコマに重なりました。
地下鉄の決して広くない待合室のベンチでの光景です。
教科書とノートを広げて勉強している男子高生、何やら介護関係の資格の参考書(付箋がイッパイ)を読んでいるOLさん、部活前に魔法瓶に入ったカップラーメン(!?)らしきものを大事そうに食べている女子校正、仕事場に行く途中に鞄を抱え込むように寝ているお疲れのサラリーマン(携帯のアラームの音は周りがびっくりしない程度に控えめにお願いします)
すべて、何かに成るための赤備えのタマゴのような気がして、たまらなく彼ら彼女らが、いとおしくなりました。
朝に元気をわけていただきありがとうございます。おかげで、心なしか気持ちが軽くなり、地下鉄に乗り込めました。
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タグ:真田丸
2017-11-15 21:11
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