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信長の野望と小説(11) [歴史小説とゲーム]

このところ仕事が忙しく、昼食になると急いで社食に行くと、
月見うどんの大盛に、ほうれん草をのっけたものを、かきこむように食べることが日常になっています。(あ、日によってはかき揚げをプラスしてちょっとリッチな気分になっています)

そんな日常を重ねていると、日本一の出世男、豊臣秀吉の出世にまつわる有名な言葉「早飯大食い憂いことなし」というものが脳裏をよぎり、「俺、今秀吉っぽいな」とドヤ顔のナルシズムに浸っている瞬間があります。決して危ない人ではありませんからご安心を(笑)

でも、そのドヤ顔男も「”あるじは秀吉”収録、加藤虎之助は秀吉に侍奉公の勘どころを見た 著:岩井三四二」の一説を読み、猛反省しきりです。





なにげない、ねねの方(秀吉の奥様、高台院)と秀吉のやりとりより。

巨体をかがめて誉め言葉をうける虎之助の前で、秀吉は茄子の塩漬けを口にほうり込んだ。
「あとで褒美をとらせるでよ。楽しみにしとりゃあせ。いやあ、今日は飯がうみゃであかんわ」
そういって椀を手にすると、飯を口いっぱいにかき込んだ。
「あんまり急いで食べると、腹ごなれがようないよ」
となりにすわったねねがのんびりと言う。
「なにをとろくせうことを。飯をゆるゆると食っておいてはいくさに勝てやせんわい。早飯大食いがいくさに勝つ秘訣よ。
お虎も覚えておけ」意地になったように飯椀に汁椀の味噌汁をぶちあげ、口をつけてずず、ずずと音をたててすする。
「行儀がようないねえ」ねねが顔をしかめる。-なるほど大欲か。

このやりとりに、岩井氏の秀吉観、ねね観を見た気がします。
1.秀吉が天下を統一した要因、人の欲に大飯を食わせ、充足させ、従わせる(剛ではなく柔)
 コメント:もしかすると、黄金の茶室もこんな感じで作ったんじゃないの!?秀吉様

2.秀吉がさらなる欲を満たすために行った慶長・文禄の朝鮮出兵の発露、その結末。
 コメント:欲も過ぎると、身を亡ぼすの実証。これがなければ、豊臣政権が続いたかも。

3.「あんまり急いで食べると、腹ごなれがようないよ」から「行儀がようないねえ」ねねが顔をしかめる。につづく、ねねのおっととした言葉の奥に潜む、日常から非日常への入り口
 コメント:後世の我々は、秀吉晩年の狂騒と破滅。そして、関ヶ原・大阪の陣に至るまでの、ねねの影響力の大きさを知っています。なにより彼女が秀吉の一番の理解者であり、批判者だったのでしょう。ねね怖いよ。まじ怖い。良妻ほど敵に回すと恐ろしい・・・

そんなこんなで、僕的には今日は普通盛りでもよかったんじゃないかと、反省しております。ハイ。

◇まとめ
過ぎたるは、及ばざるがごとし。腹八文目の健康な生活を心がけましょう。
また、奥様、彼女は大事にしましょう。

そんな、自分に忠実な秀吉と怒らせると怖いねねとの、ほのぼの?戦国生活を送りたい方には、11月30日発売の「信長の野望 大志」をぜひお薦めします。今日、更新されたホームページ情報によると、秀吉の志は、「立身出世、実測検地、城取名人」とのことです。秀吉らしい秀吉ですね。











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コメント 1

don

飯食うのが早い
歩くのが早い
女に手を出すのが早い

できる男の3大行動共通パターンだそうです。
若いころ、ナンパの師匠に教わりました^^
by don (2017-11-18 11:09) 

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