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信長の野望と小説(7) [歴史小説とゲーム]

悪意について、みなさんはどう考えますか?
敏感すぎると周りの顔色を窺いすぎ身動きが取れなくなり、
鈍感すぎると空気を読まないやつと思われ、協同作業がとれなくなります。
戦国武将で例えると、前者の代表が小早川秀秋であり、後者の代表が今回紹介する
小説の主人公である石田三成でしょう。
今回、読んだ小説は、岩井三四二氏の「三成の不思議なる条々」です。



この小説では、敵方の武士、元味方の小姓だった人物、高台院の侍女(寧々という名称が親しみやすい)という多彩な人物に舞台回し役の商人が三成についてインタビューする形で人物像を浮き彫りに
してゆきます。
もちろん、徳川の世の大悪人である三成についての口は軽くはありません。
そこで軽妙な交渉(愛嬌まじりのおねだりで、時に権力(天海大僧正の添書)、特に
お金・金子・寸志)を発揮して聞いてゆくくだりには、爽快感を感じます。

最終的には、「関ヶ原の戦いでの正義は東軍と西軍のどちらにあったとお考えでしょうか?」
と各話の不思議なるインタビューを締めくくります。

岩井氏の結論は、同著を読んでみてください。

最終的には、このキーワードが、最終的に弘前藩のお世継ぎ争いの結末に集約されます。
個人的は、三成は友人にはいいかもしれませんが、親や上司には向いてないと思います。

◇補足:三成の評価は見直されています。信長の野望大志の部下にしたい武将ランキングでは
堂々の2位にランキングされています。
KOEIの上司・部下にしたい武将ランキング→https://www.gamecity.ne.jp/taishi/quest2.html
能力値※は、統率 70 武勇 58 知力 77 政治 95と、やはり政治に突出してます。
(※武将スチル、能力値は『信長の野望・創造』シリーズ時のもの) 
統率70は近年の再評価の証かと思います。




タグ:石田三成
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